検査項目の解説

尿検査

■尿糖

尿中に糖分が含まれていると

陽性(+)判定となります。

陽性の場合は、糖尿病や腎性尿糖を疑います。血糖値が高いほど尿中への糖の排出は多くなります。

■尿蛋白

尿中のたんぱく質が正常よりも多くなると陽性(+)判定となります。

陽性の場合は急性腎炎や慢性腎炎、高血圧などが疑われます。通常は腎臓でろ過・吸収されますが吸収されないまま排出されます。

心電図とは?

心電図とは、心筋に電気刺激が伝わり一定のリズムで拍動を繰り返しています。心電図はその電気刺激が伝わる様子を波形として記録する検査です。

心電図でわかること

  • 不整脈
  • 心肥大
  • 狭心症
  • 心筋梗塞などの虚血性心疾患

※検査時に異常がみられなくても、症状がある場合は専門機関へのご受診をお願いします。

血圧

高血圧になると・・・

高血圧状態が続くと血管が厚く硬くなっていき、動脈硬化が起こりやすくなります。

動脈硬化のなると脳出血や脳梗塞、狭心症や心筋梗塞、心不全など様々な病気の原因となります。

胸部X線検査

  • 心臓
  • 大動脈
  • 肋骨

上記などの胸部の臓器や骨を観察します。炎症や石灰化、骨折などの異常や病気のサインをみつけることができます。

※妊娠中、または妊娠の可能性がある方は必ずスタッフにお申し出ください。

被ばくについて・・・

日本で1年間に大気中や食物から浴びる自然放射線は2.1mSv、胸部X線検査1枚あたりの彼ばく量は約0.06mSvつまり、自然放射線の3%程度です。(環境省より参照

・注意事項

▼必ず外すもの

  • 金属
  • プラスチック
  • 張り薬

※下着やアクセサリー類、湿布や置き針などの張り薬プリントのある服はレントゲンに写ってしまいます。

聴力検査

・低周波数域(1000Hz)

日常会話の音域、30dBの音圧で測定します。

・高周波数域(4000Hz)

年齢と共に低下していく聴力の音域、基本40dBの音圧で測定します。

※必須項目に指定があれば、25dBや30dBでも検査が可能です。ご予約時にお申し出ください。

補聴器をされている方や耳に持病がある方は検査時にスタッフへお申し出ください。

視力検査

当院では基本的に遠距離視力の測定を行っています。作業時などに眼鏡を使用される方は眼鏡をご持参ください。コンタクトレンズをご着用の場合は検査時にお申し出ください。

近距離視力や両眼視力、色覚検査などが必要な場合はご予約時にお伝えください。

眼圧検査を実施予定の方は、コンタクトレンズを外していただくため眼鏡をご持参ください。

身体測定

身長と体重からBMI(肥満指数)を算出します。

BMI 18.5未満

低体重

BMI 18.5~25末満

普通体重

BMI 25以上

肥満

・腹囲について

正常値

男性85cm未満

女性90cm未満

糖代謝

血糖・HbA1c

血糖は血液中のブドウ糖の濃度HbA1cは過去1〜2か月間の血糖値の平均高値の場合は糖尿病が疑われます。

基準値
  • 血糖:70〜109mg/dL
  • HbA1c:4.6~6.2 %

検査前の注意

血糖値は空腹時と食後で数値が変動します。検査前6時間は食事や糖分の含まれる飲み物は控えましょう。ビタミン剤などのサプリメントも、変動の可能性があるためお控えください。

脂質代謝

■中性脂肪

脂肪の一種で体脂肪の大部分。エネルギーとして使われなかった分は皮下脂肪や肝臓に蓄えられて肥満や脂肪肝になってしまいます。

<基準值>

30~149 mg/dL

■HDLコレステロール

いわゆる善玉コレステロールです。余分なコレステロールを回収し動脈硬化を防ぐ役割があります。

<基準值>

男性:40~80mg/dL

女性:40~95mg/dL

■LDLコレステロール

いわゆる悪玉コレステロールです。コレステロールを全身に運ぶ役割数値が高いと、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが上がります。